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ヤエサン大家惠子さんインタビュー

生産者 ヤエサンの大家さんってどんな人?

大家さんの養鶏は、2013年にボロボロの廃鶏を仕入れる所から始まりました。
そこから独学で色々な本を読み、実験を重ねて日々改良を続けています。
最初は鶏がキツネに食べられて全滅したりと、様々な困難がありましたが、それらを乗り越えて現在の有機卵”美波里 Biverly Natural”が出来ました。
お客様へ直接とどけることにもこだわっていて、”卵”を通した”人とのつながり”を大変重要視されています。

卵を食べてもらうことで元気になってもらうのが何よりも嬉しいと語る大家さん。
卵づくりだけでなく、地域の女性を盛り上げようとティーパーティーを開くなど多方面でエネルギッシュに活動されています。

卵づくりは良い土・良い草・良い菌から

大家さんの養鶏は良い土・良い草作りから始まります。
“腐葉土を作る”ことで”良い微生物が育ち”、”ミミズができます”。
ミミズはとても重要なタンパク源なので、良い土を作ることこそが鶏にとって重要なのです。
米ぬか、酒粕などの良い菌を与えるのも重要です。
それに加え、根室の海の幸、”魚のあら”、”牡蠣の殻”、”カニの殻”や”ホヤ”など魚介類も食べさせます。
また冬にはカラダを冷まさないよう保温効果のある酒粕・とうがらし、緑餌として昆布を食べさせます。
実は鶏は冬に草が生えないことを本能的に知っているため、冬に草をあげても食べません。
このように鶏に自然な暮らしをさせることで、できるだけストレスをかけないようにしています。

鶏はストレスフリーでのびのびと育てる

大家さんの鶏は純国産鶏「後藤もみじ」という種。
自然な環境で育てることを重視しているため平飼いで育てられています。
毎日鶏達が、3000坪の広大なガーデンで縦横無尽に駆け回っている姿はとても可愛いです。
現在の鶏の数は300羽ほど。最大500羽位まで飼育できますが、質の高い卵を生産するためあえて自分の目が届く範囲の数に絞っているそう。
また、庭には枝豆なども植えられていますが、鶏はそれらの実を避けて雑草だけ食べるのだそうです。
大家さんによると”実を食べたら餌がなくなるというのを本能的に知っているのではないか”とのこと。
ここでもストレスフリーの自然な飼育方法の良さが出ています。

卵の色が違うのはなぜ?

スーパーで売られている卵は、遺伝子組み換えで人間が生産・流通しやすいように作られています。”それはつまり、簡単にいうとクローンなの”と大家さん。
そのため、量販されている卵は色や形もほとんど変わらず、鶏の羽根の色などもほとんど一緒。
一方、大家さんの鶏は、羽の色や艶、身体の大きさなど個体ごとに全てバラバラ。
一羽一羽、丁寧に真心こめて育てられているので卵の殻の色、黄身の色が違うのです。
また斑のある羽の鶏の卵の色はまだらになったり、羽が濃い茶色の鶏の卵は濃い茶色になったり、羽の色に合わせて卵の殻の色も変わるそうです。

長期間保存ができる卵 ─ Biverly Natural ─

大家さんの卵は冷蔵で4ヶ月もの長期間保存できます。
市販の卵は洗浄され、クチクラ層(※1)が取り除かれていますが、ヤエサンの卵は無洗浄。
卵に必要な成分を除去せず、自然のまま出荷しているため長期間の保存が可能です。
そんな大家さんの卵は生で食べるのが一番オススメ。 たまごかけご飯や釜玉うどんに入れるなど生で味わうのがとても美味しいです。
※1 クチクラ層:外部からの細菌などの侵入を防ぐための薄い膜。クチクラ層がある方が長持ちする。気になる方は食べる前にサッと水洗いすると良い。

大家さんのご自宅

根室の国道をまっすぐ進んだ丘の上に大家さんの小さな農園があります。
農園に隣接する大家さんの自宅は童話の世界のようなかわいらしいお家。まるで外国に来たような雰囲気です。
ここから毎朝300匹の鶏たちが卵を産んでいます。
「大量生産、大量販売も可能だけれど、自分がしっかり管理できる範囲内で生産したい」という大家さん。
「スーパーでは買った人の顔も見れない。お客さんとの人間関係を築きながら、お客さんの顔を見ながら販売することが私にとってとても大切なこと。」と想いを語ってくれました。
そんな大家さんがKitakaraの、”本当にいい食材にこだわって、生産者さんにフォーカスしたビジネスを行いたい”というビジョンに感銘し、Kitakara(キタカラ)での”美波里 Biverly Natural”の取り扱いが決まりました!

大家さんの商品一覧